2021.05.24 更新基礎知識
効果的な訴求が見つかる!?Facebook広告のダイナミッククリエイティブとは

Facebook広告は広告のクリエイティブ(画像・動画やテキストなど)を定期的に変えていくことが大切です。
同じものを長期間配信していると、新鮮さがなくなりユーザーが見慣れて広告効果が悪くなっていってしまいます。
しかし、クリエイティブの更新作業を回すのは工数がかかり大変ですよね。
そこで、クリエイティブの更新作業を効率化しつつ、効果的なクリエイティブの発見にもつながるとても便利なダイナミッククリイエイティブについて、この記事では解説していきたいと思います。
ダイナミッククリエイティブは、運用担当者にはありがたい機能になっています。
まだ利用したことがない人は、設定手順もこの記事で紹介しているので実際に試してみてはいかがでしょうか。
目次
Facebook広告のダイナミッククリエイティブとは?
ダイナミッククリエイティブとは、Facebook広告の画像・動画・テキスト等の要素を複数登録すると、目標達成に最適な広告の組み合わせを自動的に生成して配信してくれる機能で、様々な広告の組み合わせを自動的に試すことができます。
ダイナミッククリエイティブの3つのメリット
ダイナミッククリエイティブの具体的な3つのメリットをご紹介していきます。
広告が自動生成されるので、運用工数の削減に繋がる
複数の要素(画像・動画・テキスト等)を組み合わせて色々な種類の広告を自動で生成してくれるので、広告クリエイティブの更新作業の工数を大幅に削減することができます。
設定も簡単で、各要素を複数登録するだけになります。
▶︎具体的な設定手順はこちら
広告のバリエーションが多くなる
複数の要素(画像・動画・テキスト等)を自動で組み合わせてくれるのですが、具体的には下記の要素の掛け算になります。
登録した画像の枚数×本文のパターン数×見出しのパターン数×ニュースフィードリンク説明文のパターン数×アクションのパターン数×配置のパターン数
たとえば上記の各要素を3種類ずつ登録していたとすると、
3×3×3×3×3×3=729パターン
手動で設定するには到底無理な数のパターンを試すことができます。
効果測定まで考えると、729パターン作成する人はなかなかいないと思いますが、この機能で試せるパターンの豊富さをわかっていただけたのではないかと思います。
自動で効果の良い広告に配信が寄る
キャンペーンの目的がコンバージョンの場合、獲得効果の高い広告に配信を自動で寄せてくれます。
生成される広告の質を上げるためのコツになるのですが、あらかじめ設定する広告の素材は今まで運用してきた中で、できるだけ効果の良いものを選択しましょう。
そうすれば、目的にあった最適な広告を配信できる可能性が高まります。
対応しているキャンペーンの目的は3種類
ダイナミッククリエイティブは、全てのキャンペーン目的で利用できるわけではありません。下記3つのキャンペーン目的の場合のみ利用できます。
- コンバージョン
- アプリのインストール
- トラフィック
これらの目的にあわせて、最も高い成果を出している広告に自動で配信が集約されます。
キャンペーン目的をコンバージョンに設定していた場合、最も獲得効率が良い広告に配信が寄ります。
配信される掲載面は7ヶ所
- Facebookニュースフィード
- Facebook右側広告枠
- Instagramのフィード
- Audience Networkバナー広告枠、ネイティブ広告枠、インタースティシャル広告枠
- Audience Networkでのインストリーム動画
- Audience Networkでのリワード動画
facebookのインスタント記事とinstagramのストーリーズは、まだ対応していないようです。
使用できる広告素材
対応している広告素材は次のとおりです。
- 画像またはムービー:上限10つ
- テキスト:上限5つ
- 見出し:上限5つ
- 説明文:上限5つ
- アクション(CTA):上限5つ
※これら1~5の合計で上限30つまで使用することができます。
ダイナミッククリエィティブの設置手順
ここからは、ダイナミッククリエイティブの設定手順について解説していきます。
とても簡単なので、ぜひこの記事を見ながら実際に設定してみてください。
キャンペーンの作成
キャンペーン目的を次の3つのどれかに設定
- コンバージョン
- アプリのインストール
- トラフィック
また、キャンペーン予算の最適化をオンにしてください。
広告セットの作成
キャプチャ
広告セットの設定画面で、「Conversion」の下部にある「ダイナミッククリエイティブ」にチェックします。
それ以外は通常通り広告セットを作成してください。
広告の作成
キャプチャ
広告の設定画面でメディアの追加を行います。10枚までの画像・動画をアップできます。
キャプチャ
画像や動画·スライドショーの素材を登録したら、今度は「テキスト」「見出し」「説明文」「CTA(コールトゥアクション)」を最大5個ずつ登録します。
※「+追加する」をクリックすると枠が増えます。
広告のバリエーションを確認
キャプチャ
「その他のバリエーションを見る」をクリックすると、登録した素材をそれぞれ組み合わせた場合のプレビューを確認することができます。
配信する前に、不自然に表示されているクリエイティブがないかを確認しましょう。
広告素材ごとのパフォーマンスを確認
キャプチャ
管理画面上の「内訳」→「ダイナミッククリエイティブアセット」から、広告素材毎のパフォーマンスを確認することができます。
最適化された結果、パフォーマンスの良い組み合わせは確認ができますが、生成されたパターン全ての結果を確認することはできません。
しかし画像別、本文別、見出し別、ニュースフィードリンク別など構成しているセクションごとの結果は確認することができます。
まとめ
今回は、Facebook広告のダイナミッククリエイティブについてメリットや設定手順まで解説いたしました。
Facebook広告は効果の高い広告クリエイティブを見つけ出すだけでなく、随時クリエイティブがユーザーに飽きられないように更新を続けていくことが求められます。
クリエイティブの作成作業は工数がかかり、こまめに調整することはなかなか難しいですが、ダイナミッククリエイティブのような効率化できる機能をうまく活用することで、少ない工数で高パフォーマンスを維持する運用ができるかもしれません。
Facebook広告はこれからも新しい機能をアップデートしていくと思いますので、便利な機能はできるだけ活用し、効率的な運用をしていきましょう。
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